この記事は【授乳ってこんなに大変なの!?授乳姿勢のつらさと少しでも楽にする方法 】の続きです。初めから読みたい方は↑をクリックしてください。
こんにちは。こんこんママです!
この記事は妊娠中で授乳の情報が欲しい方や産後の授乳がつらい方におすすめの記事です。私が経験した授乳の辛い出来事と、その辛さを少しでも減らす方法をお話します。
今回は退院〜1ヶ月検診まででつらかったことの【赤ちゃんが上手に乳頭を咥えてくれず、スムーズに授乳できなくてつらい編】です。
出産前、授乳を甘く見ていた私
私は妊娠中に授乳について「授乳はしてみないとどんなもんかわからないし、やればきっとできるだろう」と考えていました。しかし、それは全く甘い考えでした。なぜなら産まれた後間もなく授乳がスタートするのにわからない事が多く、それを解決する時間が無いからです。また、私は「授乳って、赤ちゃんを抱えて乳を差し出せば勝手に飲んでくれるもの」と思っていました。 ですが実際は、赤ちゃんが母親の乳頭を認識してちゃんと咥えてくれるようになるまでには時間がかかりました。授乳のつらさが落ち着いて来たのは、産後4ヶ月過ぎ(赤ちゃん生後3ヶ月頃)からで、こんなに大変なら『母乳育児は予想以上に大変だよ!』って、誰かもっと早く教えて〜と思っていました。
ママも赤ちゃんもすべてが初めて
まず基礎知識として、出産すればすぐに母乳がいっぱい出るわけではないということです。出産したらおっぱいに自動でお乳が貯まるのかと思いきや、母乳は赤ちゃんに吸ってもらって、おっぱいがその刺激から赤ちゃんに必要な量のお乳を作るという流れのようです。
また赤ちゃん自身も、母乳から栄養をとるということにお腹の外に出てきてから初めて知って、徐々徐々に出来るようになって行く感じでした。そりゃそうですよね、妊娠中は赤ちゃんは心地良いお腹の中にいて、食事も排泄も睡眠もそこですべて完結しているのですから。そして出産した途端にママも赤ちゃんも初めての連続なのです。私は出産して半年過ぎた頃に、ようやく頭が回るようになり、親も赤ちゃんと共に新しい体験から学び、毎日繰り返すことで親子で成長しているんだなと感じました。(出産当初は思考を働かせる余裕が無く、ただ目まぐるしく日々が過ぎてしまいました。そして知識が無さすぎて必死で心も体もズタボロでした。)
我が子の授乳妨害行動
そんな産まれたての無垢な赤ちゃんは、理解できない行動を度々してきます。こちらは授乳したいだけなのに…。我が子の場合は飲ませようと抱えると、手を顔の前でクロスを作って妨害してくることでした。お腹空いて泣いてるのに、飲ませる体勢を取ると手がジャマで口に咥えさせられないのです。手をどけようとすると抱えられないので授乳が出来ません。仕方がないので赤ちゃんが乳頭を咥えるタイミングで、夫に赤ちゃんの手をどけてもらうという方法を取っていました。夫が在宅だったので助かりました。
まだ授乳を初めて3週間も経ってない時期で、私はとても困惑しました。飲みたくないってこと?!とか、何か嫌なのかな?!とか。睡眠不足の中でもしなければならない授乳タイムに理由がわからず、疲労とイライラがたまる一方でした。
赤ちゃんに悪気はない
ですが、赤ちゃんはただわかっていないだけでした。新生児は目も良く見えないですし、そもそも自分がどんな形なのかもわかってないようです。赤ちゃんは、月齢と共に動かせるようになってから、動く手足を確認して自分の手足の存在に気づいていくようなのです。 なので我が子は、よくわからないまま手足を顔の前でクロスしていただけなのでした。
大人になると、人がその行動をとるのは何か理由があるのではと考えがちですが、赤ちゃんにはその考えは通用しないんだなと我が子が成長を通してわかってきました。新生児の時はお腹が空くから泣いて、お腹がいっぱいになれば寝て、あとは排泄する、それだけです。だからこちらには意味のわからない行動でも赤ちゃんに悪気はなく、あの時の自分もあんなに困惑して、不安になる必要は無かったなと今になって思います。
悲惨な乳頭の痛み
赤ちゃんの謎行動以外にもつらかったことがあります。それは赤ちゃんがお乳を吸うとその間乳頭がずっと痛いのです。どんな痛みかというと、強くつねられ続けているような痛みでした。その痛みは産後の病院で授乳をスタートした頃から始まり、赤ちゃんが2ヶ月目になるくらいまでの間、毎回授乳する度に起こりました。授乳は1日10〜12回していて、我が子は1回の授乳が方乳10分以上かかっていたので、両方の授乳が計25分〜30分かかり(この授乳時間は長いです)、その間ずっと痛いのです。つまり、授乳の度に乳頭が痛くてつらかったわけです。なんで女だけこんな痛い思いして授乳しなきゃいけないんだ〜この世を恨むって何度思ったことか。
乳頭が痛くなる理由
そもそも乳頭がなぜ痛いのかですが、いくつか理由があるようです。
- 赤ちゃんの浅飲み
- 乳頭炎、乳腺炎
- 乳頭が固い
- 乳頭の乾燥
- 飲ませる時間
浅飲みとは、乳頭の先だけ咥えて吸っている状態のことで、乳輪を覆うくらい大きな口で深く飲ませれば改善するようです。詳しくは産院で助産師に正しい飲ませ方を確認してください。また、乳頭炎・乳腺炎についても医師や助産師に確認してください。(ちなみに私は乳頭炎・乳腺炎の初期段階に産後1ヶ月過ぎた頃かかりました。まさか自分が…って感じでした。)
私は浅飲みというわけではなかったのに、長く痛みが続いてしまいました。原因は乳頭の硬さと乾燥と飲ませる時間の長さでした。それについてお話していきます。
とにかく大切!乳頭マッサージ
こんな話をするのはお恥ずかしいのですが、私の乳頭いわゆる乳首は硬かったようです。出産前はみんな硬めなのか自分は特に硬かったのかはよくわかりませんが、硬いまま授乳していたのが痛みを引き起こす大きな原因でした。乳頭が硬いと、弾力が無く伸びない状態なので、赤ちゃんの強い吸引力で吸われると非常に痛いです。なので、もっと早くに柔らかくしておけばつらい時期は授乳開始当初だけですんだのかもしれないのです。
ではどうしたら乳頭が柔らかくなるのか…答えは乳頭マッサージです。おっぱいマッサージとも言われます。
乳頭マッサージについては私も産前から知っていました。妊娠中に自治体が行っているパパママ講習や頂いた冊子などで情報を得ていましたし、出産日が近づいた頃に自分でも書いてあるようにやっていました。 やっていたんです、書いてある通りに…自分の感覚で。意味なかったんですがね…。
大切なのは正しい乳頭マッサージをすることです。助産師などの知識がある方から、マッサージを開始する時期、やり方や強さなど実際にしてもらって感覚をつかむことが正しい乳頭マッサージをするコツです。冊子に書いてあるのを実践しても、その具体的な力の加え方がわからず、正しい乳頭マッサージができなかったという訳です。
授乳で吸われる時、予想外の強い力で赤ちゃんはお乳を吸います。本当に予想外な強さです。なので乳児マッサージもそれに等しい強さとやり方で行うことで、授乳時の痛みを減らし、お乳の出を良くしてくれます。
私は産後1ヶ月過ぎた頃に乳頭炎・乳腺炎になりかけて(乳房も乳頭もカチカチに痛くなり母乳が出にくくなったが、高熱は免れた状態)、そこで母乳外来に駆け込み乳頭マッサージの大切さを教わりました。それからは授乳前に毎回乳頭マッサージをしてから授乳するようになりだんだん痛みが解消されていきました。面倒でも痛くなるよりはマシなのでマッサージをしていましたが、赤ちゃんの月齢が5ヶ月過ぎた頃からは乳頭マッサージ無しでも柔らかい状態をキープでき、また我が子も飲み方が上手になっていたので、気にせず飲ませられるようになりました。
※乳房乳頭の形は人それぞれ異なりますし、母乳の出もそれぞれ違います。出産方法によってもマッサージを開始できる時期が違うので、かかりつけの医師や助産師に確認してから正しい乳頭マッサージを行ってください。
保湿ケアも大切
出産前の乳首は、体の一部に過ぎない程度の存在でしたが、産後から途端に過重労働状態になり、ボロボロになりました。ボロボロって…そんな⁉…って感じですが、乾燥で皮むや小さく亀裂ができました。前述の通り赤ちゃんの強力な吸引が1日12回くらいあるので、その度に摩擦と水分による刺激があり、何もケアもしないとすぐにカサカサになります。私は30代半ばで出産したのと元々の乾燥肌でよりカッサカサになり、乾燥から痛みも起こりました。そんな酷使される乳頭の痛みを改善してくれたのが、乳頭クリームでした。
乳頭マッサージと乳頭クリームで改善される痛みの違いですが、乳頭マッサージで改善されるのは乳頭の中の痛みで、乳頭クリームで改善されるのは乳頭の表面の皮膚部分です。私は乳頭の中も外も痛かったのでダブルでケアしましたが、痛む部分でケアの方法を変えると良いと思います。
では乳頭クリームはどれが良いのかですが、これは完全に好みですね。友人や助産師に相談して乳頭クリームを買いましたが、「特にこれが良い」という製品の指定などはありませんでした。また、授乳のたびに乳頭クリームを使っていたので減りが早く、一般で売られている乳頭クリームをいくつか使ってみました。多少の違いがあるので、選ぶ参考程度に載せさせて頂きます。
私が愛用していたのは【ピジョン リペアニプル】です。愛用の決めては、クリームの伸びや質感が丁度良かったのと、味も匂いも気にならなかった点でした。また、市販のドラッグストアでもおいているので購入しやすい商品です。
友人や助産師におすすめされたのは【メデラ ピュアレーン】でした。一般的に乳頭クリームといえばピュアレーンなのかもしれません。私の使用感の感想は、クリームが硬めのベタベタで塗りにくかったのと、独特の香りが気になり、リペアニプルを使っていました。
その他に【カネソン ランシノー】も使ってみました。こちらもクセがなく使いやすかったです。値段もお手頃でしたが、産後3ヶ月過ぎた頃にまだまだ使うなとわかって、2個セット販売のあるリペアニプルをまとめて買うようになりました。
乳頭クリームはネットで検索すると色々出てきますので、自分の使いやすい物を見つけるのが良いと思います。私は妊娠中にサンプルをいくつかゲット出来たので、産院にそのサンプルを持っていき、産後の授乳の時に試しに使いました。産院にいた時は乳頭クリームがこんなに必須アイテムになるとは思っていませんでしたが、退院後から毎日授乳生活になり、授乳後に乳頭クリームを塗らないと耐えられないくらい乾燥してしまい、外出時の授乳でも使っていました。離乳食が始まり授乳回数が減るとクリームを塗る回数も減り、授乳が夜だけになった頃くらいからはもう乳頭クリームも塗らなくなりました。
授乳はダラダラ飲ませない
赤ちゃんにはよく飲む子、飲まない子、飲んだり飲まなかったり色々なタイプがあるようです。その特徴も月齢によって変わっていくようですが、我が子は生後3ヶ月くらいまで1回の授乳時間がとにかく長いタイプでした。赤ちゃんはお腹いっぱいになると吸う力が弱くなったり口から離したりするのですが、我が子はこちらから離そうとしないと15分過ぎ、下手すると20分以上片乳を吸い続けていました。授乳に合計30分超えは、本当に長いし痛いし疲れてます!
1ヶ月検診で授乳時間を助産師に伝えると、長すぎるので「方乳5〜10分程度で切り上げてもう片方にチェンジすること」と言われました。赤ちゃんはずっと咥えていても後半は飲んでいないようなのです。心地良いから咥えているだけなのです。コクコクと喉を動かしていれば飲んでますが、チュパチュパと吸っているのは心地の良いから咥えているだけなので、離した方が乳頭の痛みを回避できます。
吸い続ける赤ちゃんの口の外し方
では、なかなか咥えて離そうとしない赤ちゃんの口から、どうやって乳首を救出するのか…
それは指を赤ちゃんの口角からゆっくり差し込むことで空気の穴ができて、赤ちゃんの閉じられた口を開くことができるのです!私はその方法を1ヶ月検診以降に乳頭・乳腺炎になって痛みが耐えられなくなった時、母乳外来で始めて知りました。それまでは引っ張って離そうとするか、飲み疲れて離すのを待つかという手段を取るしかなく、結果授乳時間も長くなり乳頭も痛めてしまった訳です。
こちらの指を差し込む方法も文書ではわかりにくいので、出産したら早めに助産師に聞いておくとその後の授乳時が少し楽になるかもしれません。
初めての育児は不安がいっぱいで、特に産後1ヶ月は辛いことわからないことばかりでした。ママは1人で悩まず、頼れる人に頼るのをおすすめします。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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