もうすぐ出産となった時に、まさかの帝王切開になってしまったら不安が増しますよね。私は1人目が帝王切開だったので、2人目も計画帝王切開で出産しました。2回目の帝王切開は、知っているから安心出来たこと、1回目より充実した手術時間になったと感じたことがありました。
では、私の帝王切開の体験をお話ししていきます。
帝王切開になる場合
通院中に医師から説明で、帝王切開は正常分娩が難しいと判断された場合、母体や胎児の危険を回避する場合に行うという説明がありました。緊急性が高い場合はもちろんですが、予定帝王切開になる場合もあります。一般的に逆子や双子などの場合です。※詳しくは掛かり付けの産院に確認してください。
私の場合はちょっと事情が違いまして、40週になる3日前に、産道には近すぎず遠からずな箇所にヘルペスが出来てしまった為、元々は無痛分娩希望でしたが計画帝王切開になりました。母親には問題無いのですが、ヘルペス菌が新生児に感染した時にリスクがあるということで、万が一の事を考えて帝王切開へ変更する決断をしました。
手術前日のスケジュール
計画帝王切開の場合は予定を組んで手術していきますので、緊急帝王切開と違いスケジュールがあり、予定通りの流れで手術が行われます。ではどんな流れなのか、私の体験を詳しくお話します。
—-まずは手術前日———-
6:00 起床。いつもの日常をこなす(朝食準備、長男起床、家族で朝ごはん、洗濯、保育園準備、長男をパパが送迎)
9:00 入院前にしておきたい家事をする。(冷凍小分けご飯作り、掃除機、お風呂掃除)
10:00 入浴。(入院すると約5〜6日シャワー不可の為、お風呂は出発前に済ませます)
11:00 荷物の最終確認。余った時間は自由時間。私はNETFLIX見てました。まだシーズン途中で産後は当分見れないだろうな…と思いながら、その一時を楽しみました。
12:00 夫と外出。病院近くでランチ。産後は外出が難しくなるので、私が食べたい物を食べました。
15:00 病院到着。受付を済ませ診察。体温、血圧、NST、診察、入院の事務手続きなど入院に向け一通りの事をします。
16:00 入院部屋に移動。荷物を広げ、明日の手術に向けてベッド周りを整えたら、くつろぎタイムです。
18:00 夕食【三分食】完食
夕食は手術に備えて三分食になりました。病院によって提供される食事が違うようです。私はお昼を食べ過ぎてお腹が全然空いていませんでしたが、手術日は食事が一切出来ない為、しっかり完食しました。
21:00 赤ちゃんの心音チェック後、消灯。眠剤を服用して寝ました。食事は水分も含め手術翌日の昼までできませんでした。
手術当日のスケジュール
—-帝王切開当日!———
6:30 起床。眠剤を飲んで就寝したせいか、とても良く眠れました。
7:00 回診。血圧、体温、赤ちゃんの心音確認。
10:00 座薬入れて便を排出。点滴注射。
食事は手術後の次の日、医師が腸の様子をかみてから開始の為、水分の摂取もできません。体の水分は点滴で取れてるから体内は問題無いようです。口の中が乾く時はうがいで済ませます。
その後また眠くなって寝ました。気がついたら12時過ぎていました。手術予定時刻まではまだあり、でももうすぐ手術という気持ちがゾワゾワする時間でした。(こういう特別な時間には何か自分が好きなことが出来るといいですよね。好きな音楽、本、ゲームなどその時間を楽しめる何かを用意してもいいと思います。私はスマホで過去の写真が見たくなり、思い出に耽りました。)
その後、術後の身体が心配でストレッチして過ごしました。
13:30 手術室に移動。看護師より、手術の時間である事を告げられました。夫に電話し、これから手術である事を伝えます。トイレを済ませ、看護師と歩いて手術室まで行きます。
〈手術室に入室〉院内着のまま下着を脱ぎ手術台に寝ます。
〈硬膜外麻酔〉背中に注射。注射の痛みは、採血より痛く、アスファルトの上で転ぶより痛くない程度でした。その後麻酔が効いてきて、下半身はピリピリしびれてきます。看護師さんが麻酔の効果を確かめる為に、太もも辺りを強く摘んでくれます。摘ままれてるのはわかるけど痛くない状態になります。
〈アンダーヘア除去〉開腹部分に近いアンダーヘアは看護師さんに剃られます。(手術の為にアンダーヘアを剃られるなら、妊娠前に大幅に脱毛しておけば良かったと思いました…)
〈ペースメーカーや酸素マスクなど必要な物を身体に装着〉
〈手術スタート〉電気メスで開腹。切る箇所は前回と同じ場所です。もちろん痛みはありません。赤ちゃんと対面するまでは下半身麻酔なので、先生や看護師さんの会話が聞こえます。自分のイメージしていた緊張感ある手術と異なり、先生方の明るい声が私の気持ちほぐしてくれました。
お腹からグワンと赤ちゃんが引き離される感じがあり、そしてついに赤ちゃんが登場しました。
〈赤ちゃんと初対面〉看護師さんが寝ている私の顔の横に赤ちゃんを近付けてくれました。
〈写真撮影〉長男の時はコロナ禍の出産で面会は一切禁止だったため、出産直後のこの対面時に赤ちゃんとママの写真を撮ってもらえました。次男の時は手術室退室後にパパと対面ができ、その時に家族写真を撮りました。写真撮影のタイミングは病院で違うと思うので、出産前の検診中にしっかり相談しておくと後悔しないと思います。)
〈全身麻酔〉赤ちゃんと初対面の後に全身麻酔に切り替わり、すぐに意識が無くなりました。説明では2時間くらい手術室で眠っているようです。
15:00頃 夫と対面。起きたらストレッチャーで移動していて、親族待ち合わせ場所で夫と対面。次男の時はこの時に写真撮影でした。夫と対面しても、術後な為すぐに病室に運ばれ休息となりました。術後の説明が夫にあるようです。
15:05 病室へ移動 部屋のベッドに移り、心電図、血圧計、フットポンプ、尿道カテーテルを付けたまま翌朝まで過ごします(多分上記の物を付けてました。体に色々付いていたのは確かです)
帝王切開のメリット
以上のようなスケジュールで帝王切開手術を2回した経験からの、帝王切開にもメリットがある事がわかりました。それは、
【計画帝王切開の予定日がわかれば、前もってスケジュールを把握する事ができ、出産前後の予定が立てられる】ということです。
これは通常分娩や無痛分娩に無い最大のメリットかなと思います。日にちが決まっているので、何か緊急事態が起きない限り手術予定の日に手術します。なので、その手術日に向けて計画的に準備を進めることが出来ます。
私の場合は2回目の出産の時に、上の子の保育園への登園予定や産後にサポートしてくれる実母への連絡、ベビーシッターの予約や宅食の手配等が出産日がほぼ決まっていることでスムーズに予定が立てられ、万全の状態で入院することが出来ました。
また、2回目の帝王切開という事情はリスク軽減の為、予定日の2週間前に帝王切開の日にが組まれましたが、その為陣痛の心配をすること無く出産前も普通に過ごすことができました。(日にちがわかっていたので、手術日2、3日前くらいからゾワゾワするようなナーバスな気持ちにはなりました)
まとめ
自分の出産が希望していた分娩方法ではなく、帝王切開になってしまったら、動揺しますし心配になります。でも、前もって帝王切開について情報があるだけで気持ちは楽になりますし、帝王切開にもメリットがあります。どの分娩方法でもその時しか体験できない驚きや喜びと痛みがあります。私は帝王切開の思い出が良い思い出となっています。
これから出産する方の参考になれば嬉しいです。
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